| Story |
| 誓いのエンブレムを投げ捨てたときから、一体どれだけの月日が流れたのだろう。 白騎士団長はリュウ様の手によって討たれた。そして、戦争は多くの人々の命も奪っていった。 しかし今、その元凶を目の前にしている。 ルルノイエ…ここで全ての争いに終止符を打つために…。 「どうした?カミュー。まさか、ここまで来て怖じ気づいたわけではないだろうな?」 「まさか。この命をかけてでも、この戦争は終わらせねば…」 「そうだ。そのために俺たちは戦ってきた。騎士の誓いを投げ捨てて…」 それ相応の価値があるのだろう、この戦いには。 お前はリュウ様に何もかもをかけた。多分、お前のその一本気なところと強すぎるほどの正義感がそうさせたのだろう。お前がリュウ様に忠誠を誓ったように、私もまた、リュウ様についていくと決めた。もしかしたら、お前と私が初めて逢ったあの日から、私たちは同じ道を辿る運命だったのかもしれない。いや、”運命”では片づけられぬほどの大きなもの…。 「マイクロトフ」 ふいに彼の名を呼んだ。 「なんだ」 「何もかもが終わったら、マチルダ騎士団を立て直すというのはどうかな?」 「それは良い考えだ」 やっと笑顔が覗いた。するとマイクロトフは、スッと剣を目の前に構えた。 「我が剣、ダンスニーにかけて約束しよう。全てが終わったら、マチルダ騎士団復活の宴を開くことを」 それに習い、自分もマイクロトフと同じように構えた。 「私も約束しよう。我が剣、ユーライアにかけてこの地に平穏の恵みを与えることを…」 決意のまなざしが重なった。 小さく頷いたマイクロトフは、力強い笑顔を見せた。それに負けじとマイクロトフに笑みを見せる。 …本当は分かっている。この戦いが、そう易しいものではないということを。 もしかしたら、これで言葉を交わすのは最後になるかもしれない。きっと、マイクロトフも分かっているはずだ。だからこそ笑うのだ。彼にはその強さがある。優しさがある。私は、マイクロトフのそんなところに惹かれたのだ。騎士としての誇りを誰よりも強く持っていたマイクロトフに。 自分には持ち合わせていない”何か”を持っていたから、私は今まで彼について来れたのかもしれない。友達…親友…いや、同じものを目指した”同志”、ずっと共に戦ってきた”戦友”。それが多分、一番ふさわしい表現だろう。 マイクロトフの剣がわずかに動いた。コクンと頷き辺りに金属音を響かせる。 「…死ぬなよ、マイクロトフ」 「俺は約束は破らん。お前こそ死ぬなよ、カミュー」 「当たり前だ」 静かに剣をしまうと、目の前にそびえ立つ城を目指した。 マイクロトフは約束を破るやつではない。それは私が一番良く知っていることだ。だから彼は生きて、騎士団を再建するだろう。 私もまた、このユーライアにかけた以上、約束を破るわけにはいかない。 〜END〜 |
| あとがき |
| 短かったですね、ちょっと短すぎるんじゃないかってぐらいですよね(笑) でも大丈夫、これより短いのもあったりしますから(爆) SSのレベルにすら達してないような気がしてなりません、気のせいだと良いな…。 とりあえずこれは幻水Uのマイクロトフとカミューのお話で、カミューの一人称でした。 最後のルルノイエ戦の直前ですね、はい。 個人的に騎士が大好きで、どうしても騎士のかっこよさっていうのを書きたくて…。 それでできあがったのがこれ(笑) 書きたかったわりにはかなり短かった!(爆 確か15才の頃に書いたものですしねぇ。ちょこちょこっと修正は加えましたが…。 六夢は、15の頃に書いた小説がめちゃめちゃ多いです。これもその1つ。 まぁ、まだまだではあるけど、とりあえず載せてみました。 読んでくれた方、ありがとうございました〜♪ もしよかったら感想なんかを聞かせてもらえると嬉しいかもです|壁‖⊥ ̄*) ぽっ 蓮葉六夢でした♪ |